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TOUR 2008「ワールド ワールド ワールド」も半ば。いいライブだった。
最初の3曲で、明らかに赤坂BLITZのときより、いい意味で力が抜けていることがわかった。テイクバックでは力が抜けていてフィニッシュの時だけ効率よく力が加わったボールほど手元でよく伸びるように、この日の演奏はいかにも切れがいい。しかも、コンパクトに引き締まっていながら、無駄な力が入っていないからしなやかさも感じさせて、いかにも気持ち良かった。
そして、回転数が上がるほどに油が行き渡って、いっそうスムーズにエネルギーを高めていく動力装置のように、ステージ後半ともなれば滑るように音楽を前へ進めていった。その過程で内側からわき上がってくる熱量はフツフツとしたもので、僕が知る限りでは初めて後藤正文がマイク・スタンドを吹き飛ばしたのもむべなるかなと思えるくらい、その高まりは圧倒的だった。
さてさて、この熱の高まりはツアーが深まっていくなかで、果たしてどこまで行くのか? あるいはどんなふうになるのか?
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