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  9月14日 ASIAN KUNG-FU GENERATION@横浜スタジアム
   とても潔くて、その潔さの故にこちらがとても清々しい気持ちになるライブだった。さらに言えば、その潔さは、ファンに対する感謝という、とてもシンプルな気持ちによってこの日のライブが成り立っているからこそのものであることも明らかで、そもそも最初にステージに登場した時からメンバーは笑みを浮かべていて、これから始まることに彼ら自身がワクワクしていることがはっきりと見て取れた。
 そうして始まった演奏は、実際に鳴っているビート以上の性急さを感じさせる前のめりな意識がオーディエンスの気持ちを強く刺激する一方で、ある種のストイシズムともあるいは少年っぽいはにかみとも感じられる独特の内省感が聴く者の気持ちをふと感傷的にする、なんとも彼ららしいパフォーマンスだった。最初に書いた潔さとはまさにそのことで、つまり自分たちの本質をそれ以上でもそれ以下でもない形で真っすぐに差し出してみせることこそが最高の感謝の表明なんだという意志が明確なのだ。だからこの日会場を埋めたファンは、“アジカンのライブってこうだから、好きなんだよ”と思ったに違いない。彼らのメジャー・デビュー10周年を記念したこのライブは、彼らとファンがこの10年の間に交わしてきたコミュニケーションの核にあるものを確認する場でもあったということだ。ただし、生演奏するのはこの日が初めてだという「脈打つ生命」を披露したり、「未だ見ぬ明日」をリアレンジして聴かせたり、とこの日ならではのおみやげもちゃんと用意してくれていたのは言うまでもない。
 潔いと言えば、二部構成にして第二部はファンのリクエスト投票でベスト10に選ばれた10曲をカウントダウン形式で順に演奏していくという形もじつに潔く、おかげでその10曲を見るとファンがこのバンドを、例えば勢いを前面に押し出したビート・バンド、あるいは思索的なインテリ・バンド、といった一面的な特徴で支持してきたわけではないことがよくわかる。ただ、第1位の曲が自分じゃない人が歌詞を書いた曲であることに後藤さんはちょっと複雑な感情があるかもしれないが…(笑)。そして、アンコールで披露された新曲が、その多面的な個性をシンプルで味わい深いロックンロールに昇華したバンドの現在の充実を伝えるとともに、さらなる進化も期待させるステージとなった。


第1部
1.未来の破片
2.エントランス
3.Hold me tight
4.電波塔
5.アンダースタンド
6.君の街まで
7.ブラックアウト
8.夏の日、残像
9.夜のコール
10.夏蝉
11.脈打つ生命
12.十二進法の夕景
13.未だ見ぬ明日
14.橙
15.ループ&ループ
16.リライト
17.迷子犬と雨のビート
18.ワールド ワールド ワールド
19.新しい世界

第2部
20.絵画教室
21.それでは、また明日
22.転がる岩、君に朝が降る
23.ムスタング
24.羅針盤
25.或る街の群青
26.海岸通り
27.君という花
28.Re:Re:
29.ソラニン
[ENCORE]
1.ローリングストーン
2.遥か彼方
クョスコニョ    [1] 
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