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今日は、JCBホールの第一バルコニーというフロアの椅子席で見たんだけれど、ほぼ舞台と目の高さが同じで、しかもかなり距離が近いから、ちょっと照れてしまうような感じになってしまった。というわけで、昨年10月リリースのアルバム『さざなみCD』をフィーチャーしたツアー、夏フェス・シーズンのインターバルを挟んで9月末にスタートした後半戦のステージである。
「初めてのJCBホールですが、デビューしてしばらくクレジットカードが作れなかったSPITZとしては、こういうところでライブがやれるのはちょっと感慨がありますが…」という冒頭のMCがおかしかったのだけれど、セット・リストは、もちろん最新作からの曲が中心ではあるものの、すっかりと言っていいほど変わっていて、新しいツアーと言いたくなるような内容だ。というのは、田村のマンドリンに注目の新曲「若葉」やワイヤレスマイクの初導入など硬軟織り交ぜた新しい話題もあるのだが、特に演奏面で昔の曲をやると随所にアレンジが変わっているところがあったりもして、なんだかちょっと新鮮なのだ。その新鮮さと、彼らならではの訥々とした、しかしちゃんとツボを心得たステージ運びのコントラストが印象的だった。例によって派手な演出とは無縁の、でもグッと胸をつかまれてしまうのが、なんだか悔しくて、素敵なステージだった。
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