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  10月4日 甲斐バンド@大宮ソニックシティ
   大宮に来るのは久しぶりだ。多分、この日と同じソニックシティにSPITZのライブを見に来て以来だから、5、6年ぶりということになるだろう。大宮という街の現状については知る由もないが、少なくともライブということに関して言えば、決して小さくない街でありながら、この街はある種の空白地帯になっているように思う。その理由はいろいろあるのだけれど、それはまた別の機会に。とりあえず印象的だったのは、駅の改札を出て「ソニックシティってどっちだっけ?」と考えていると、わりと年配の女性でちょっと派手というか、ワイルドというか、そういう感じの身なり人たちはだいたい同じようにソニックシティの場所を探していたこと。この人たちが熱心に甲斐バンドのライブを見ていた頃にはソニックシティなんてものはなかったんだから、仕方ないことだろう。
 というわけで、甲斐バンド「最後の」ツアー、その初日である。演奏曲目はもちろん紹介できないし、スタッフ・サイドも含めたパフォーマンスは初日的問題が散見されたけれども、それでも個人的にはとても印象深いライブだった。というのも、甲斐バンドの最も重要なモチーフが都市生活の孤独ということであり、しかもそこでいう孤独とはたとえば「都市においては人間同士のつながりが希薄で、人々は孤独だ」というような単純な話ではなく、そうした場所であることを十分に承知したうえで、そこに自分の居場所をみつけてしまった人間、あるいはみつけなければいけなかった人間の孤独ということだったんだなあということを改めて確認したからだ。そういう意味では、今回のステージセットで背景に摩天楼が浮かび上がるのは、まさに「最後」に相応しい演出なのだと思った。
クョスコニョ    [1] 
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