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バンドとしての初めての全国ツアー、その千秋楽である。
2周目が始まったところで中村一義、池田貴史、町田昌弘の3人にインタビューした際、おススメ・アルバムを聞いたら、町田さんがツェッペリンの『I』を挙げたことを思い出してしまった。おススメの言葉が「みんなが好きにやっているわがままな感じがいい」ということだったのだけれど、この日のステージがまさにそんな感じ。とにかくメンバーそれぞれが思い切りやってる感じなのだ。それでいて、全体の塊感が圧倒的で、そのボトムに骨太なドラムがあり、どこまでも突き抜けていこうとする強いエネルギーを放つボーカルがオーディエンスの興奮をさらにかき立てる。ほら、ツェッペリンみたいでしょ。でも、ツェッペリンと全然違うのは、飽くまで青々しいこと。「Walking Tall」なんていう古い映画のタイトルを思い出してしまった。かくも凛々しくてイノセンスな音楽が現代にしっかり響いてくれればいい、と心の底から思う。
それにしても、玉田豊夢の8ビートが最高に素敵だ。折り目正しくてグルーヴィー。いっしょにお酒を飲んでも楽しい時間を過ごせそうな人柄を感じさせるそのドラミングが僕は大好きだ。
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