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10月に同じ場所で行われた、初めてのソロ・ライブの続編、という感じの内容だった。バックはPolarisのオオヤユウスケ(g)と坂田学(ds)、そしてTOKIE(b)と皆川真人(key)の4人。アンコールに、見に来ていたハナレグミ永積タカシが飛び入りで参加した。
個人的にとても印象的だったのは、中盤の弾き語りのコーナーで空気公団と原マスミの曲が演奏されたこと。何年か前に世田谷の瀟洒な住宅街の一画で催されていた空気公団のオブジェ展覧会のようなものを観に行ったときに感じた既視感が原マスミとまっすぐにつながったからだ。その活動から感じられるミニマル感のゆえに気がつかなかったけれど、確かに空気公団と原マスミはナイーヴさの種類に共通性があるように思われる。ちなみに、MCによると原田さんは原マスミの存在を「親が買って来たレコード」から知ったそうだが、原マスミの音楽が流れているような家庭から彼女のような音楽家が生まれたのか、と思うとそれもなかなか興味深い。前回のライブにひき続いて披露された「ぴあの」という曲が、谷川俊太郎の詩をメロディにのせたものであることも考えあわせれば、おのずとひとつの感性の脈絡が浮かび上がってくるだろう。
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