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  12月19日 クラムボンW/矢野顕子@リキッドルーム
   矢野顕子には「ピアノが愛した女」という記録映画があるし、クラムボンの原田郁子のソロ・アルバムのタイトルは『piano』だから、当然ピアノをめぐるステージになるのだろうと思っていたら、グランドピアノがドーンと置いてるだけのステージに最初は矢野顕子がひとりで出てきて、弾き語りで1時間演奏した。昔は(と言っても、15年ほど前のことだけれど)、今はなくなった六本木PIT INNで定期的にソロ・ライブをやっていたけれど、最近では東京でこんなに近くに彼女を観ることはむずかしくなってしまった。だからだろう、オーディエンスの反応も初めから熱い。そして、彼女はじつに「矢野顕子」的に素晴らしいステージをきっちり披露してみせた。
 で、クラムボン。明らかに緊張していたけれど、でも良かった。というか、1曲目を聴いて「あっ、こっちのほうが好きだなあ」と、思った。ボクは、自分がどれほど矢野顕子の音楽を好きかよ〜く承知しているので、その感想は自分でも意外だったが、この日は矢野顕子の演奏よりクラムボンの演奏のほうが好き、と思ったのだ。少しばかり考えてみて思ったのはそもそもソロとグループの違いということなのかな、ということ。今の僕は、一人で見事な表現を果たす人よりも複数の人間が集まってひとつのものを作り上げることに惹かれているのかもしれない。
♪きっと平気 平気だよ 君を抱きしめていれば
僕は僕を とりもどす
僕は僕に もどってゆく♪
と、彼らは歌う。
君がいて、僕がいて、音楽が生まれる、というそのありようが好きだなと思ったのかな、と。
でも、そんなことを思い知らせてくれるバンドはそんなにたくさんはない。
クラムボンは良かった。
クョスコニョ    [1] 
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