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○月×日 ジン取材 |
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約1年前、1st フルアルバムが完成した直後にはもう、次のアルバムでやりたいことがはっきりあると語っていたジンに、ニュー・アルバムについてインタビュー。果たして、1年前の「やりたいこと」は今回のアルバム制作に反映されたのか?というところからインタビューは始まったのだけれど、やはり彼らの意識はもっと先に行っていた。
「これがしたい、あれがしたいっていうのももちろんあったんですけど、それ以上にバンドとしてまとまりたいっていう気持ちが強くあったんです。そこをちゃんとみつめながら、その方向に進んでいくっていうのがテーマだったというか」(もとき)
「オレたちはこれがかっこいいと思ってんだよっていうことを人にもっと伝わるようにしたいっていうのがまずあって、でも構成とかそういうことに関しては変えようと思って変えたところはあまりないんです。いろいろやっていくうちに“もっとシンプルにいこうよ。そのほうがメリハリがついていいじゃん”とか、こう聴かせたいっていうのが自然と見えてきて」(ハルカ)
バンドがよりしっかりと一体化すること、そしてそのエネルギーを外に向けて解き放つことができたアルバム、というわけだ。
「いままでは楽器隊のアンサンブルが固まって世界観がある程度見えてきてからひぃたんと合わせることが多かったんですけど、その歌とバンドとの時間差がなくなったら4人の爆発力とか瞬発力みたいなものがもっと出るんじゃないかってことで、今回はメロディが出てくるくらいの段階からひぃたんが入って歌詞を載せていったりしたんです。だから、今回はホントに会話したし、引き出し合えたんですよね」(哲之)
そして、内面的にも確かに次の段階に踏み出せたという。
「わたしは恐かったんです、ずっと。わたしは自分の内面を歌詞にすることはすっごく嫌だったんですね。それでも、わたしがいままで作ってきた歌の世界は本当に愛してるし、誇りに思ってるし、これからもそれをもっと洗練させていければいいなと思ってるんですけど、でもそれを敢えて避け続けてきたところもやっぱりあって。自分の本当に素直な面というか、本当にリアルに生きている部分っていうのは汚い気がして嫌だったんですよ。こんなことで悩んで、とか、そんなところを人に見せたくないっていう(笑)。歌詞に出すべきじゃない、とも思ってたし。バンドが持ってくる曲ってすごく広がる世界だったんで、わたしの心の中のリアルな部分っていうのはそれにまだ満たないだろうっていう。それによって成功した曲っていうのもたくさんあるし。今回みたいに敢えてチョイスしないっていうやり方は、本当のところどうなんだろうっていう。わたしにはまだジャッジはつかないけど、もしかしたらこっちもいいねって言われるかもしれない。そしたらどっちの自分も好きになれるなって思って、だったら、やってみるっきゃないでしょっていう。だから、今回は自分のなかの根本的な恐怖というか壁っていうか、意図的に打破できたのかなって思います」(ひぃたん)
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