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○月×日 いきものがかり取材 |
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間もなくリリースされるニュー・アルバムについてのインタビュー。「紅白歌合戦」2回目の出場も決まった彼らは、まさに”誰からも愛される音楽”の作り手として着々とその足場を固めている印象で、今回の新作はその意味で最初の代表作という感じがする。が、ただ馴染みやすい曲を作る人たちということではなくて、特にしっかりとした個性を持った2人のソングライターが、それぞれのなかにある”我”のようなものをしっかりと作品に昇華していることも新作の魅力になっていると思う。
「まず思うのは、嘘はつきたくないということですよね。例えばそれで社会を変えようとかそういうところまで思ってるかといえば、そんなことはないように思いますが、ただバカになりたくないというか。希望いっぱい夢いっぱいとか、そういうのって危険だと思うんですよ。“夢を追えば必ず叶うよ”とか、そういうのって何か麻薬のような歌というか。だから、そういう歌はいけないと僕は思っていて、“リスクがありますよ”とか傷つくことがあるということも聴く人にちゃんと伝えなきゃなと思うんです。それでも、“それはわかってても、夢は追っちゃいますよね”というような表現でないと誠実じゃないような気がするし、麻薬になってしまうというか、いかがわしいものになってしまうという感じがなんとなくあるのかなと思うんです。それに、その”どうしようもなくって”という感じは、自分のなかではテーマではあるんですよね。現実問題として、なんで歩いてるのかわからないけど歩きたくなっちゃうとか夢を追いたくなっちゃうという気持ちが自分のなかにはあるということがテーマというか大きいことで、だからこの仕事をやってるというところもあって。1曲目の「ハジマリノウタ〜遠い空澄んで〜」というのはまさにそんな曲がだという気がするんです」(水野)
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