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  ○月×日 黒猫チェルシー取材
   彼らにとって初めてのシングルについて、メンバー4人にインタビュー。
 このニュー・シングルは、今年3月のアルバム・プレツアー、1st アルバム『NUDE+』のリリース、そしてそれを携えてのツアーという一連の展開を経て、自分たちの活動を冷静に、そして客観的に考えるスタンスが彼らのなかに生まれたなかで制作されたアイテムであるようだ。
「アルバムは見据えつつも、今回初めてシングルを出すということで、“シングルって何やろ?”ということもすごい考えました。シングルって2曲やから、それだけで成立させたいし。で、結論としては、黒猫チェルシーのテーマというタイトルではないんですけど、気持ちとしてはテーマ曲を作るようなつもりでやりました。本当にシンプルでありたかったし、でもそのなかでどんだけ遊ぶかっていうことも忘れずに。シンプルなんやけど勢いがあって、どっか怖い感じとか怪しい感じとか、そういうのは消さないし。ユニークさも大事やっていうことはみんなで話してたんで、この2曲は方向がすんなり見えやすかったです」(渡辺)
 考えることを取り入れながら、しかし辻褄合わせの理屈に陥らない賢明さを彼らは持ち合わせているということなんだろう。
 顔の似ていない双子のような2曲を収めたニュー・シングルは、まさに現在の彼らの広がりと、それでもぬぐい去れない根っこを伝える好盤に仕上がっている。
クョスコニョ    [1] 
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