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○月×日 キリンジ取材 |
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発売されたばかりのセルフカバー・アルバム『SONGBOOK』についてインタビュー。
「元々は、スタッフから“提供した曲を集めて出したい。それに合わせて、提供曲をセルフカバーしたものがいっしょにあるといいんじゃないか”という話があって、『OMNIBUS』というセルフカバー集を出してからけっこう時間も経ったし、提供した曲をセルフカバーしたものを聴きたいというファンの声を直接聞くこともあったので。それに、僕ら自身がまだ次のアルバムを作るという感じでもなくて、だったら“気軽に”と言うとちょっと語弊があるかもしれないですけど、僕ら自身が楽しんで作れるような内容のものをやるといいかなっていう」(高樹)
というわけで「気軽に」作ってみたら、もちろん気づくことがあった。
「人向けにと思って、キリンジの音楽を作るよりも多少親切に書いたつもりだったけど、やっぱり難しいなっていう(笑)。あまり違わないかもって思いましたね。だから、人に提供するときにはもっと気を使わないといけないのかなとも思ったし」(高樹)
「客観的に作りやすいというか、自分の好みという縛りがないので、結果的に親しみやすい、ポップスとして大きい感じの曲ができてるように思うんです。でもキリンジは元々そういう部分もあったグループだと思うんですけど、最近はちょっと実験的なものが続いてたんで、今回のアルバムの曲くらい王道のものもあっていいなという気になりました。ここ何年かは、音楽的に興味のある方向に向かうことだけで鮮度を保ってきた時期だったかなと思うんですけど。音楽的にちょっとひねったものとか、不思議なハーモニーのものというのは兄が書けるわけですから、だったら僕はもうちょっと大きいポップスを書いたほうがキリンジというグループにとってもいいんじゃないかなということはちょっと感じましたね」(泰行)
新作への期待も高まるけれど、同時に先日のライブでも披露されたような初期曲のよりライブ的なアレンジの音源化も期待したい。
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