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○月×日 東京60WATTS、森広隆取材 |
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東京60WATTSはボーカルの大川さんにインタビュー。気負ったところがなく、でも泰然とした好漢だ。「気が小さいから」と言い「リーダーシップもない」と言いながら、「でもグループの中心にいたい」と笑う。この日初対面の彼は、"こういう男を好きになる女ってきっと気の効いたいいコなんだろうな"と思わせるタイプの男だった。そのチャーミングな人がらは彼らの音楽の人なつっこさに見事に照応していて、それでますます彼らの音楽に対する信頼感を深めた。
森さんはほぼ1年ぶりのインタビュー。相変わらず、まじめに一生懸命考えて質問に答えてくれた。"一生懸命考える"という姿勢は彼の音楽作りのベースにもあるものだ。まあ、考えて作るなんて音楽的じゃない、という人がいるかもしれないが、とりあえず彼は音楽と自分との関わりについて凄く考えている。そして、この1年のインターバルの間にエンターテイメントというキーワードにたどり着き、新曲はじつにわかりやすく颯爽としたファンク・チューンに仕上がった。その間のとても執拗な思索の痕跡をまったくとどめていない抜けのいい仕上がりが、今回"一生懸命考えた"ことの成果を物語っていると思う。
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