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  ○月×日 タニザワトモフミ取材
   タニザワトモフミは、岐阜県出身のシンガーソングライター。人気アニメの主題歌を歌ってにわかに注目を集めているようだが、間もなくリリースする2 nd アルバム『日本に落ちてきた男』は、そうした文脈を抜きにして日本語のポップ・ミュージックの広がりを楽しみたい音楽ファンには見逃せないアルバムだと思う。

 彼自身、この新作に対する手応えは大きい。1曲1曲の着地点を入念に絞り込んで、それぞれに明確な印象を与えるポップ・チューンに仕上げている。

「自分の音楽をよりシンプルにしたかったんです。“ひとつの曲にいろいろ詰め込んで作るのは自分が弱いからだ。1曲の中にいろんなものを詰め込んで歌うことはもう嫌だ”と思ったんですよね。前のアルバムでもそういう気持ちではいたんですけど、今回はその気持ちをより強めたという感じです。今回より強く思っていたのは、1曲のなかにテーマというものをひとつちゃんと設けて、それが貫通性のある、そういう力をもった音楽にしたいということでした。そのためにアレンジなどを研ぎすます作業をすごく繰り返したのかもしれないです」

 楽曲をそんなふうに突き詰めていく作業は、結局のところ、他の誰とも違う自分という存在をどうやって伝えるかという作業だったと言えるかもしれない。
「過去の自分の音楽には貫通性がなかったんじゃないかと思うんです。その貫通性というのは、悪い意味で受け取られてもいいことだと僕自身は思っていて、つまり貫通性があることによって批判されたり嫌われたりしてもいいと思ってるということなんですけど。いままでの僕は、好かれるという方向に自分の身を置いてたような気がするんですよね。だから、なるべくきれいに伝えようとかなるべくスルッ入るようにしようとか。それは、僕としては親切さのつもりだったんですけど、でもそれは違うなって。それは、親切さという言葉で自分の身を守っているのに過ぎないのではないかと思ったということなんです。極端に言えば、批判されるような音楽、大好きか大嫌いに分かれるような音楽、そういう音楽を僕は作るべきなんじゃないかと思ったんですよね。より挑戦的でいたかったから。自分のスタンスとして。僕は元々そういう性格の人間だし。せっかく音楽という場所で表現してるわけだから、自分がどれだけやれるのか、音楽でどれだけ自分をさらけ出して表現できるのかということをもっと追求したい思いが今回の作品の根っこにあったと思います」





クョスコニョ    [1] 
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