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  ○月×日 黒沢健一取材
   間もなくリリースされるニュー・アルバム『V.S.G.P』についてインタビュー。今回の新作は、昨年行われたストリングスとのツアーのライブ音源をまとめたもの+その音源をスタジオに持ち込んでパーカッションやギターの音などをダビングし新たにサウンドを構築したものという2枚組だ。それは、黒沢の楽曲の骨格の確からしさと、それを土台にした発想の自由さを確認する意味で、とても効果的な作品構成と言えるだろう。本人は、やっていくうちにどんどんアイデアが広がっていったハプニングのようなもの、と言うのだけれど。
「東京でやった2回の公演を録音したら、やはり面白い内容だったのでライブ・アルバムにしましょうということになって、年が明けてからリリースに向けての作業を進めてたんですけど、そのライブ音源を聴いていて突然あるサウンドが頭の中に浮かんだんですよね。それは、結果として今回『V.S.G.P』に収められたサウンドであるわけですが、“ライブ・テイクはすごくいいんだけど、この頭の中で鳴ってる音を形にしてみたら、それも面白いんじゃないかな”って思ったんです。それはもう、勘としかいいようがないんですけど。ただ、その時点で僕のなかではエンジニアは『FOCUS』をやってもらった永井はじめさん、ギターは菊池真義くん、パーカッションは堀宣良くんっていうラインナップのイメージがすでにあったんです。で、そのメンツでとりあえず2曲くらいやってみましょうということで始まったんですけど、始めてみるとめちゃくちゃ盛り上がっちゃって(笑)。それで、そのサウンドについてもアルバムという形でリリースを考えましょうということになったわけです」
 ただ、その「アイデアが広がっていく」ということ、そして広がっていく過程でいろんな人が巻き込まれていくことが大事、と彼は考えている。
「何かアイデアを出しても、そこに人が入ってくる余地がないと、そのアイデアはつまらないと思うんです。ひとつの3アイデアにいろんな人が関わってきて、そこからいろんなアイデアが派生していくということが僕は大好きなんですよ。そうじゃなくて、関わってる人も“黒沢さんがこうしようって言ってるから”みたいなことで僕の考えの通りに進んでる状態だと、自己探求型の世界に入り込んじゃってて、それはあまりポップな感じがしないんですよね。いろんな人のものになっていかないと、それはポップスじゃないなって思うんですよ。で、僕はポップスが好きだから、いろんな人がそれぞれにアイデアを出したくなるようなものが好きなんですよね」
 クラシック音楽のアルバムのようなジャケットのこの新作もまたしっかりポップであることは言うまでもない。
クョスコニョ    [1] 
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