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○月×日 確かに優勝はしたけれど・・・ |
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ジーコ・ジャパンの試合ぶりはまるで、甲斐性のない父親を持った子供たちが自然に旺盛な生活力を身につけて名を成す、小ぶりの成長小説のようだ。そこで子供達が父親の甲斐性のなさを嘆くことなく、むしろ父親を愛しているとすれば、その家族は間違いなくいい家族だ。ただ、ジーコ・ジャパンは家族ではなくサッカーの日本代表だから、「いい」だけではなく「強い」ことを示さなくてはいけない。もちろん、今回のアジア・カップで日本代表は「強さ」を示してみせたが、それが孝行息子たちの成長にのみ負っているように見えるのは、ジーコの人徳か? ジーコには、「父」としての素晴らしさはさておき、監督してのセンスの冴えをそろそろ感じさせてほしいものである。
さて、アジア・カップは終了したけれども、今度はオリンピックである。まだまだ、生活のスケジュールがサッカーの中継に引きずられる日々は続く。
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