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  ○月×日 成熟の先で求められるのは忍耐なのか?
  うっかりしていて、ラグビーの代表×ルーマニア戦を見逃してしまった。南ア戦勝利以来、少し気が抜けているのかもしれない。
だからなのか、「NUMBER」最新号のラグビー特集、ルーマニア戦レビューの最後にしびれた。試合後の取材で、藤島大氏の質問に、南ア戦最後のスクラムのフロントローでもあった稲垣選手が「前回、いい成績を残せたとは思っていません。何にもなしていないわけですし」と答えたという。この気持ちをメンバー全員が共有していれば、2019年もいいラグビーを楽しませてもらえるはずだ。
ところで、かねてから思っていたことだが、藤島大氏はおそらく「増幅語辞典」的なものを持っているに違いない。“増幅語”というの僕の勝手な造語だけれど、要は言葉の構えを大きくして意味を強く伝える言葉、くらいの意味である。今回の原稿で言えば、普通のライターは「チームの合言葉である」くらいで着地させるところを、氏は「チームのマントラである」と書く。そこで“なに言ってんだよ!”と思わせないのは氏の文芸に因るものだともちろん承知しているが、それでも先に書いた“虎の巻”のようなものがあるのではないか?と思わせる。読者の一人をそうした気持ちにさせるのも文芸のうち、と言われてしまえば、それまでのことだが。
 ところで氏は、「防御システムの進んだ現代ラグビーでは、攻撃側に“忍耐”は求められる」と書いているが、それはそのままサッカーにも言えることだろう。敢えて言葉を足せば“忍耐”の先に見える一瞬の機会を逃さない集中力と瞬発力こそが攻撃には求められるということ。さて、僕が言う集中力と瞬発力を乾は持ち合わせているだろうか? “忍耐”という名の地味な時間を過ごす能力については原口のほうが先んじているようにも見えるけれど、リーガでチャンスを得るまでには乾もしかるべき“忍耐”の時を過ごして、その先の集中力と瞬発力を見事に結果に結びつけているのかもしれない。
 というわけで、ワールドカップ予選も佳境に入っているが、図々しくもロシアに行けることになったという前提で、その第一線のスタメンの現時点予想を記しておく。フォーメーションは4-2-3-1で、DFは右から内田、吉田、昌子、太田、ボランチは山口と本田、2列目は右から岡崎、清武、乾、1トップは大迫。CBの鈴木大輔もまだ諦めはいないが、現時点ではまだ召集されていないのは苦しい。それは内田も同様だが、彼には代表での圧倒的な実績があるし、個人的なひいき目も加味されている。
 ソニー・ロリンズに「オン・ナ・スロウボート・トゥ・チャイナ」という曲があるけれど、ロシアまでの道のりはボートで海を乗り越えた後にまだ先がある。“忍耐”の後に集中力と瞬発力が求められるように。
クョスコニョ    [1] 
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