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  ○月×日 ブラジルに行きたしと思えど、ブラジルはあまりに遠し
   ベスト・アルバムの選曲に正解がないのと同様に、代表チームの選考も誰もが納得する答えはないはずだ。あるいは、売れたベスト盤の選曲が良いとされるように、チームが勝てばその選考もまた正しかったとされる、というような類いの話である。だから、発表されたブラジルワールドカップに向けての代表チームについてとやかく言うつもりはなかったのだけれど、今日発表された予備登録選手のなかに豊田の名前があったのを見て、あらためて残念な気持ちがわいてきた。
 僕が個人的に予想していた23人のリストでは、斉藤の代わりに豊田が入り、清武の代わりに中村、そして伊野波の代わりに水本、あるいは鈴木大輔が入ることになっている。すでに多くの識者が書いている通り、ザックは”空中戦”という選択肢を採らないことに決めたということなんだろうし、彼自身が語っていたように「攻撃で主導権を取る」ための選考を行ったことにも異論はないのだけれど、ただ”空中戦”はこちらが求めなくても相手から求められてくる場合があるだろし、それに粛々と対応してゲームを終わらせるという展開が求められる場合があるだろう。そういう場面では、香川や遠藤、あるいはもしかしたら内田の代わりに豊田を入れる、という選択肢があるということが意味を持ってこないだろうか。
 思い出すのは、2006年ドイツ大会のオーストラリア戦でジーコが柳沢に代えて小野を送り出した場面だ。いまから思えば、ドイツ大会のチームも当時は「日本代表としては史上最強に違いない」と言われていた。それでも、あんな結果だった。もちろん、あのチームよりもいまのチームのほうがタフであるような気がするし、ジーコよりもザッケローニのほうが監督らしい監督であるような気がする。今は、6月のある日の明け方に”豊田がいたら…”と思うような場面が来ないことを祈るばかりだ。
 それにしても、ワールドカップに日本が向かう季節になると、いわゆる”ドーハの悲劇”から帰ってきたカズが「歴史が足りなかったね」と言ったのを思い出す。「思い出すのは、2006年ドイツ大会で」なんてふうに思い出せる歴史があることはなんとも素敵なことである。ついつい忘れてしまいがちだけれど。
クョスコニョ    [1] 
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