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  ○月×日 センチメンタル・シティ・ロマンス取材
   2010年はにわかに活動が活発化してファンを喜ばせている、大ベテラン・バンドに、年明け1月から3ヶ月連続で行われるマンスリー・ライブについてインタビュー。
 今年、原宿のライブハウス「クロコダイル」で行ったマンスリー・ライブではライブごとにオリジナル・アルバムを1魔ずつ全曲フルサイズで披露するという企画に取り組み、結果として自分たちのサウンドの個性を再認識することになったようだ。
「オレは、“復習してみよう”みたいな感じでやってるけど(笑)、アルバム全曲って決めると、やったことない曲もやることになるからね」(中野)
「復習ということもあるけど、発掘っていうのもあるよね。結局、やり慣れてる曲でずっとやってきてしまってて、それがセンチメンタル・シティ・ロマンスだと自分たちでも思ってるし。でも、そうじゃない部分も大事なんだよね。別に埋もれさすつもりで作ったわけじゃないし、数合わせのために作ったわけでもなくて、作ったときはどれも同じ愛情がかかってるわけで、改めて相当いい曲があるなと思ったということですよ」(告井)
「レコーディングでしか演奏してない曲もありますから。それを1枚目から順番に全部やっていくと、こんな振り幅のある音楽を作ってたんだなとは思いますよね。ラテンっぽいものをやってみたり、ちょっと激しいサウンドに取り組んでみたり。AORっぽいものもあったりして。こういう振り幅があって、今もやれてて、これから新曲を作るとしたらその振り幅のなかでどこに行こうか、みたいなことは考えましたよね」(細井)
 特に、まさに洋楽のように聴こえるサウンドでありながら、しかし日本人バンドでしか有り得ないその味わいの秘密を彼らは”ふりかけ”という一流のたとえで語る。
「センチって”洋楽”だと思うよ。日本語で歌っとんだけど、日本語の乗せ方とかは完全に、耳で覚えた洋楽の英語の歌詞みたいな感じだから」(中野)
「ただ、面白いのは洋楽をそのままコピーして歌詞を乗せても、それは洋楽のような感じにならないんですよ。やっぱりどこかをひねって、違うものをみつけないと洋楽に聞こえないんです。それは、昔から意識してることですけど。ただ、それがどういう工夫なのかっていうのは自分でもよくわからないんですけど、ある種の“ふりかけ”が必要なんですよね。日本語でやる以上、洋楽にはない“ふりかけ”をかけないと洋楽にはならないんですよ」(告井)
 おそらくは、その”ふりかけ”の使い方もキャリアを重ねるほどに味わい深くなるはずで、だからこそ2011年はますます注目である。


クョスコニョ    [1] 
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