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  ○月×日 山崎まさよし取材
   デビュー15周年記念シングル第二弾「花火」のリリースを控えた山崎まさよしにインタビュー。彼はいま、そのアニーバサーリー・イヤーを飾る新作レコーディングの真っ最中だ。
「10周年のときはずっとライブをやってて1年が終わってしまったので、結局10周年を記念する制作物というのは出さなかったんです。で、今回 “15周年に何する?”って事務所のスタッフに聞かれて、僕が言ってしまったんですよね。“アルバムを発表したら、喜ぶんちゃうの”って。そう言ってしまった手前、作らざるをえなくなってるっていう(笑)」
 ニュー・シングルは、その作業のなかからうまれた新曲のひとつだが、個人的に注目したいのはカップリングの「君と見てた空」。山崎の楽曲には、自分の居場所に戸惑ったり違和感を感じて精神的な意味で立ち止まっている主人公がしばしば登場するけれども、この「君と見てた空」の主人公は自分の現状に戸惑いを感じていながらもそれを受け入れることによって前に進もうと考えている。この変化は、当然のことながら山崎自身の変化を反映している。
「昔と変わってきたんは、考え方がネガティブやろうがポジティブやろうが、どんな形にしろ進んでいかんとあかんし、実際物事は進んでいくんですよね。だから、以前は“立ち止まる”とかそういうフレーズをよく使ってたりしましたけど、やっぱり時間が経つなかで、なににせよ、例えばテンポが遅かろうが速かろうが進んでいかんとなっていうふうになってきましたよね。それは、やっぱり家族を持ったということも大きいでしょうし、やっぱり年齢的なこともあるんじゃないですか」
 ニュー・アルバムは、おそらくはこうした変化がはっきりと刻印された内容になるんじゃないだろうか。いよいよ注目である。
クョスコニョ    [1] 
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