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  ○月×日 acid android取材
   4年ぶりのニュー・アルバム『13:day:dream』について、yukihiroにインタビュー。今回も13という数字へのこだわりは相当なもので、タイトルはもちろん、収録曲数も13曲だし、リリース日も13日。さらには、今年行うライブの本数も13本である。が、内容についてはこれまでとは少し違った質感を持っている。それは、もちろん彼の、この作品に向かう気持ちの有り様に因るものだろう。
「僕がいままでいろんな音楽に刺激を受けてきて、“こういう音楽ってかっこいいな”と思ったものを、自分なりに素直にやろうと思って始めました。もちろん、これまでacidでやってきたものもそういう刺激をある意味では反映させてたと思うんですけど、それにしても“そこまでやっちゃあ、いけないよね”ということがあると思うんです。あまりにも似過ぎてるとかね(笑)。そういうのは避けようという意識がやっぱりあったわけですけど、今回はそれさえも取っ払ってしまってという感覚だったんです。誰かが“この曲って〜ぽいよね”と言われたとしても、“どうも、ありがとう”みたいな(笑)」
 そして、その最初の目論見の通り、自分におよんだ音楽的影響を素直に音楽化できたという手応えがあるわけだが、そのわりにはそれに関する指摘がないことに少し戸惑っているとも話す。
「本当に素直にやったので、僕としては“この曲はあの曲そのままなんだけど”と思ってる曲もじつはあるんです。でも、聴いた人からは“あの曲ってあれっぽいよね”とか言われないので、それはどういうことなのかあっていう(笑)。そう思ってても言わないだけかもしれないし、単純に知らないだけかもしれないけど、でもその曲を知ってる人が“全然違う曲だよ”と感じてもらえてることがあるとしたら、それは僕が聴いてきたそういう音楽を自分なりに上手く吸収できてるということかもしれないなと思います」
 ところで、今年2月のSIBUYA-AX公演と5月の赤坂BLITZ公演では、その演奏に感じられるヒューマンなグルーヴが印象的だったが、それは「精度の問題」として今後の変化の可能性を彼は指摘した。
「僕たちのバンドはベースのパートをシンセでやってたりして、つまりは機械が演奏しているということになるわけで、そこにはいわゆる人間のノリはないわけですよね。だから、そうした機械に対する僕らメンバーの演奏の精度が上がれば、人間味というようなものとはちょっと違う、カチッとしたマシーン的なものにもっとなっていくのかもしれないですね。AXのときには打ち込みのトラックも完全に完成していたというわけではなかったし…。まあ、逆に完成度が上がっていくと、もっとそういうふうに感じられるようになっていくのかもしれないですけど。いずれにしても、音楽の印象は変わっていく可能性はあるように思います」
 その変化の行方を彼自身も楽しみにしているようだ。
クョスコニョ    [1] 
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