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  ○月×日 ジン取材
   2年ぶりのニュー・アルバム『エンジン』について、メンバー4人にインタビュー。彼らに会うこと自体、約2年ぶりだったが、顔つきがずいぶんと引き締まったというか、まあ、ざっくりと言えば大人の顔になっているのに驚いた。その変化はもちろん、この2年間の葛藤と、そこから得たものの結果だろう。
「この2年間は、わたしはすごく辛かったです。自分が元々持っていた“わたしはこれが好きで始めたんだ”というものの全部が否定されたような感じになっちゃって。元々、妄想や空想が好きな人間なんですけど、それがわたしのなかでのジンをやる意味だったんです。それをことごとく駄目って言われたような気がしちゃって。わたしは元々、歌が好きというよりも、そういう表現をしたくて音楽を始めたから、“じゃあ、なんでわたしはここで歌ってるの? 声質だけですか? わたしの中味はどうでもいいんですか?”みたいな卑屈な感じになってて。歌詞を書いていても、全然楽しくないし。そこで腐っていく自分が見えたんですよね。それが、本当に嫌で。このままわたしは駄目になっちゃうのかも…って思いました。なんとか這い上がろうと思って、いろんなことを試してみたんですけど、やればやるほど迷走していくし。それでも、音楽を止めるという選択肢はわたしのなかにはまったくなくて。止めた先には何も見えないことは最初からわかってたし、ここで逃げたら多分はわたしはどこに行っても駄目だなという感覚ははっきりあったから。メンバーとも何度も話して、ケンカもしつつ、そういうなかで本当にゆっくりとポジティブになっていけた感じです。リリースがないことは本当に辛かったし、リリースがないことで忘れ去られていく恐怖もすごく味わった2年でしたけど、自分もメンバーも信じる方向でやってこれたから、今はすごく楽しいです」(ひぃたん)
 音楽的には、楽曲の構成やサウンド作りが整理されて、持ち前の躍動感がいっそうストレートに押し出されるようになった。そこには、サウンド・プロデューサーとして迎えた江口亮の後押しも大きかったとハルカは言う。
「江口さんにお願いした理由は視野を広げたいというか、僕らは客観的に自分らを見れないし、他のプレイヤーと作業を一緒にやったことがなかったからひとつの挑戦だなという気持ちもあったし。で、やってみたら精神的な部分ですごく支えてもらえたんですよね。“ジンって、こういうことをやっても似合うじゃなん”とか“こういうことをやっても、ジンがやったらジンなんだよ”とか言ってくれて。実際、今回のアルバムのポップな楽曲を最初やったときには“これってオレらかなあ”という感じもあったんです。でも、いろいろ挑戦していこうと思ってたときに、江口さんが後押ししれくれて、その結果オレらもすごく柔軟になったというか“これも、ジンだ。こうすればジンになる”っていうふうに、すごく開けたんですよね」(ハルカ)
 さて、こんな音源を作れるようになった彼らのライブはどんなふうだろう? 早く見たいものである。
 ちなみに、プロデュースの江口亮は、彼らの他にもschoolfood punishumentたいきものがかりなどでも、いい仕事をしている。サウンド・プロデューサーとしては、いま注目のひとりだ。
クョスコニョ    [1] 
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