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  ○月×日 松本素生取材
   間もなくリリースされる2枚目のソロ・アルバム『素生』についてインタビュー。松本さんは昨年12月に初めてのソロ・アルバム『S×O×U』をリリースしたばかり。今回はその内容も対照的だし、参加している人たちの顔ぶれも全然違うが、だからこそこの2枚のアルバムは”ふたつでひとつ”的な関係にある。
「当たり前のこととして、どっちもオレのなかにあるんです。例えば、ハードコアも好きだけどハース・マルティネスも好き、みたいな。で、30歳にもなったし、自分の音楽というか表現をイチから見直す、と言うとちょっと堅くなっちゃいますけど、やりたいことをやればいいのにっていう気持ちがあったから。それで、そういう要素をひとつのバンドのなかで完結させると中途半端になっちゃうから、そういうやり方じゃなく、それぞれについて“これはこういうふうにやると、絶対面白い”というアイデアがあったら、その通りにやってみるというのが基本にあったんです。その流れのなかで『S×O×U』があり、今回の『素生』があるっていう。まあ、対極のことをやるっていうのは意識してましたけど。あっちはバンド・サウンドで、こっちは“歌”というか、シンガーソングライターとして歌ったらどうなるか?というところでやりたいなっていう」
 よく見れば、結局この2枚のアルバムのタイトルは同じなわけで、それは作った人の名前がつけられているというじつにわかりやすい作品なのだ。
 ただ、男の子の無邪気さをそのまま音楽化したような前作に対して、今回の新作は現在の松本素生と等身大の30男がまとったチャーミングなセンチメントが主要なトーンになっている。だから、ある意味では聴き手を選ぶ作品というふうにも言えるかもしれない。
「今回の作品は多分、若い人にはわからないと思う。残念ながら。税金とか収めるようになるとわかるかもしれない。家のローンあったりとか」
 それでも、誰もが年をとる事実を思えば、誰もが聴きたくなる作品というふうにも言えるだろう。
クョスコニョ    [1] 
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