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  ○月×日 原田知世取材
   僕が、初めて彼女に会ったのは24年前。忘れもしないNHK-FMの特番のためのインタビューだった。原田知世と言えば「時をかける少女」であるわけだが、実際の彼女自身が24年という時間をスイスイとめぐってきたかと思えるほどで、つまりは42歳だなんて全然見えないということである。
 さて、インタビューは10月にリリースされたニュー・アルバムと来春行われるツアーについて。前作『Music&Me』から2年ぶりとなる新作は、「ふたつの島国のコラボレーション」というキャッチコピーの通り、日本とアイスランドでレコーディングが行われた。タイトルは『ejya』。アイスランド語で”島”という意味である。
「タイトルはいちばん最後に決めました。2つの国でレコーディングしたので、それを示せて、しかも意味があって。それにタイトルは憶えやすいということも大切だし、ジャケットになったときの文字の並びとかも大事だから、その全部についてピタッとくる言葉はないかなあとずっと考えてたんですが、アイスランドから帰ってきてみると、“やっぱりアイスランド語がいいかも”と思い始めて。今回はデザインをエド(・ツワキ)さんがやったんですけど、彼がこの言葉を教えてくれたんです。日本とアイスランドという2つの島国をつないで作っていったから、“これがいいな”と思って決めたんですが、最終的には新しい自分の島をみつけたんだなということにも思い至って、改めてこのタイトルにして良かったなと思いましたね」
 彼女がそんなふうに思えるのも、作品のなかにしっかりと”今の自分”を収めることができたという手応えがあるからだ。
「アルバムにはつねにそのときの自分がそこにいるんだなと思って。例えばタンバリン・スタジオに出かけたのもあのときの自分にすごく合っていて、でも今ではないなと思うし。逆に言うと、タンバリン・スタジオに行った頃にアイスランドに行っても私は消化できなかったんじゃないかとも思うんです。すべての作品がその時々の自分であり、その足跡だなと思いますね」
 作品に時の流れを刻印することで、彼女自身は年をとらないのかもしれない。
クョスコニョ    [1] 
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