総計: 4336329  今日: 1217  昨日: 2748       Home Search SiteMap
K's Glasses
profile
自己紹介
Diary 
Live Report
Recommend CD
 インターネットラジオ
音楽現実
 環境goo
地球にリスペクト!
 iPad/iPhoneマガジン
gentle music web

 

  ○月×日 土屋公平取材
   間もなくリリースされる初めてのソロ・アルバムのためのインタビュー。デビュー25年目にして初めてのソロ作だから、「僕ってこういう人間ですっていうアルバムにしなきゃいけない」と思っていたそうだが、やはりちゃんと彼の音楽性と美意識が表現されたアルバムになった。ソロ作と言いながらながら、自分で全部歌うわけではなく、と言ってギター・インスト・アルバムでもなく、ボーカリストに寄り添いながらサウンドのグルーヴを生み出すギターに徹しているところがじつに彼らしい。
「自分で歌わなきゃってことは別に思わなかったです。やっぱり“これが僕なんだ”という僕のカラーというのはバンドでの立ち位置と同じなんです。で、僕がギターでやりたいことは、ある意味セカンドマン的なことかもしれないけど、MG’Sやファンク・ブラザーズ、JB’Sみたいなバンドの一員であるということなので。だから、紹介の仕方としてはちょっとむずかしいかもしれないけど、そのトラックのなかでいちばん小さく鳴っているギターの音が僕の真骨頂のような気がするんですよ。ギター・ソロじゃなくて歌のバックで鳴っているプレイに、なかなか他のギタリストにはマネできないものがあるんじゃないかなあっていう。もしかしたら音量は小さいかもしれないけど、その音量がかっこいいんです。僕の美意識なんです」
 もちろん、そこには圧倒的な技術的裏付けがあるわけだが、と言って、彼の表現のかっこよさが上手になることで手に入れられる種類のものではないことも確かだ。
「上手にはなりたくないなと思ってるけど…。自分の声代わりですからね。訓練すれば、上手にはなるじゃないですか。でも、それが自分の声として誰かを説得できるのかというのはまた違うことで。自分が信じられるものというのは、その日、その場所にあった音楽に対して自分がどれだけ入り込めたかっていうことであって、上手にやっつけることじゃないんです。訓練すれば弾けるものは、全部弾けるわけで、それってチョロい仕事になっちゃうわけじゃない。そんなつもりでやってたら、自分は終わってしまうと思うし、自分の音楽はできないと思う。大事なのは、どれだけ入れ込めたかっていうこと。それはやっぱり”上手に”という言葉とはちょっと違うと思うんです。やっぱり伝わるギターを弾きたいですよね。もっともっと場数を踏んで、それだからこそ出る一発の、叫びのような音をいつかは鳴らしたい。いつかは」

クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: ○月×日 ユニコーン取材
 次のテキスト: ○月×日 いきものがかり取材
copyright(c)2008 TATSUYA KANEDA All rights reserved