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  ○月×日 ピーター・バラカン取材
   ビートルズの楽曲をモチーフにした青春映画「アクロス・ザ・ユニバース」の書籍のためのインタビュー。この映画で使われるビートルズ・ナンバー33曲のなかから1曲を選び、それについて聞くというテーマである。で、ピーターさんが選んだのは「レボリューション」だったのだけれど、インタビューは「レボリューション」1曲にまつわるエピソードを聞くというよりは、ピーターさんのビートルズ体験、もしくはビートルズ観を聞く、という内容になった。で、せっかくイギリス人に聞くんだから、言葉の話を聞いてみた。
「リバプール訛りで歌ったことは、ビートルズのいちばん画期的なことのひとつです。それまでのポップ歌手は必ずアメリカのアクセントで歌うものだったんです。イギリスのアクセントで歌うとかっこわるいと思われてしまうから。そのアンチテーゼを出したのがビートルズでした。しかも、彼らはイギリスのアクセントであるだけじゃなくて、リバプール訛りまる出しでしたからね。日本で言えば、たとえば東北弁で歌うようなもので、普通に考えれば、絶対にあり得ないことだったんです。でも、彼らの場合にはそれがなぜかかっこよかった。しかも、最初から誰もそのことを気にしなかったというか、“普通だったらかっこわるいけど、彼らの場合はいいね”なんて誰も話題にすることもなくて、自然に受け入れてしまったんです。少なくとも、子どもたちの間では。で、いまBBCの放送を聴いていると、アナウンサーのなかにはアイルランド訛りの人とかスコットランド訛りの人が平気でいるんです。そういう状況が生まれる土壌を作ったのは、間違いなくビートルズですね。彼らがあんなに大きくブレイクしたことによって、イギリスの社会がガラリと変わってしまったんです」
 でも、インタビューを終えた後の雑談のほうが盛り上がって、ジョン・ハイアットの来日公演のギターは良かったという話だとか、秋のネヴィル・ブラザーズの来日公演は絶対見逃せないとか、そんな話でした。ちなみに、僕が初めてピーターさんを生で見たのは、渋谷のライブ・インという、今はもうないライブハウスで、ロバート・ジュニア・ロックウッドという人のライブだった。確かにすごく楽しいライブだったけど、それにしても陽気にステージに声をかけるピーターさんの姿が印象的で、”ピーター・バラカンって、ラジオとかではむずかしそうな話をしてたけど、けっこうアッパーなんだな”と思ったものです。
クョスコニョ    [1] 
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