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○月×日 冨田洋之取材 |
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8月に発売されるスポーツ誌のためのインタビュー。言うまでもなく、冨田選手は北京オリンピック日本体操チームのエースであるわけだが、初めて会って話した印象は、オリンピック・チームのエースというよりもアーティスティックな活動を続けながら支持を集めるポップ・アーティストのそれに近かった。
「自分の演技のオリジナリティみたいなことは考えますけど、それは人に伝わらなければ意味がないんで。ただ、今のところは自分が納得いく演技をすれば、”良かった”という声を聞けるので。だからいまは、“受けよう!”というような意識ではなくて、どうやったら自分が美しく見えるかというふうに考えてますけど」
で、意地悪な僕は、思うようにやって、それが受けなくなったらどうしますか?と聞いてみた。
「受けなくなったら、終わりですね。まあ、そういうことはあんまり考えないですけど、でも受けなくなる前に自分で気づくと思うんです。自分のなかでイメージが浮かばなくなったり体が動かなくなったり、それのほうが先にくると思いますね」
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