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  ○月×日 世界がアッと言う日は来るか!?
   相当にシビアな締め切り状況のなか、敢然と水道橋に向かい、颯爽と当たり馬券を持ち帰るはずだった有馬記念ももう去年のことになってしまった。その年を象徴する漢字に「偽」が選ばれた年の締めくくりのレースを、大穴に乗った「正義」という名を持つジョッキーが勝つことになったのはいかにも皮肉で、そのこと自体が「偽」だったのだ、などと言えば、それはただの負け惜しみになるだろう。
 その裏で行われていた大学ラグビーの早稲田×法政戦はなかなかにシブい展開で、それをさらに煮詰めたのが年明け2日の早稲田×帝京戦だった。同じ2日の慶応×明治戦は、チームとしての明治の未熟さが浮き彫りになった内容で、ここのところさまざまな競技で取りざたされる「組織か、個人か」論争の格好のネタになったと思われる。が、結局のところ、世の中には「止揚」という言葉があるくらいで、「あれか、これか」ではなく、「あれも、これも」を成し遂げるものが覇を制するわけである。
 しかし、「あれか、これか」や「あれも、これも」の土俵にそもそも乗らない、という戦略もまたあるわけで、大雑把に言えばサッカー日本代表の岡田監督の戦略は「あれや、これや」といった感じだろうか。
 ところで、岡田監督はコーチ会議でラグビー理論の権威、大西鉄之祐氏の「接近・展開・連続」を今後の指針として示したとのことである。その要諦はやがて明らかになるだろうが、とりあえず大西鉄之祐氏の理論は藤島大氏の労作「知と熱」に詳しい。それで、ふと思ったのは、サッカー日本代表が世界をアッと言わせたら、中央線沿線の飲み屋が儲かる、という因果である。すなわち、サッカーのワールドカップで日本代表が世界をアッと言わせるために、岡田監督はかつてラグビーで世界をアッと言わせた大西鉄之祐氏の理論を導入した。すると、オシムが監督になったおかげで木村元彦氏の「オシムの言葉」がベストセラーになったように、藤島大「知と熱」が売り上げを伸ばすに違いない。となれば、藤島氏のところに望外の印税が転がり込む。しかし、そこで藤島氏は自らの懐を温めることはせず、かねてからのホームグラウンドである中央線沿線の飲み屋で散財の限りを尽くす。というわけで、サッカー日本代表活躍の恩恵を受けるのは、阿佐ヶ谷あたりで実直に商いを営む飲み屋のおやじだと見込んだのが、果たしてどうか?

 いずれにせよ、世界と一緒になってアッと言う日を待つばかりである。
クョスコニョ    [1] 
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