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○月×日 ASIAN KUNG-FU GENERATION取材 |
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3月にリリースされる3rdアルバム『ファンクラブ』についてインタビュー。ブローティンガンは村上龍に「3作目で飛べ。WELLは良くない。HONESTに書け」と言ったそうだけれど、この4人はその言葉を自分たちのものとして聴いたような作品を作り上げた。僕が「コンピュータを使って時給2000円だか3000円だかのバイトをちょちょいとやるヤツより日給1万円の肉体労働を選ぶヤツのほうが信頼できるのと同じ意味で信頼できるアルバム」と言ったら、後藤さんは「確かにブルーカラー指向ですね。このアルバムは」と、答えた。「そっちほうが本当なような気がするから」
全体としては、とても豊かなバリエーションを持ったギター・ロック・アルバムといった印象だが、さらに踏み込んで聴くと新しいことに挑んでしっかり成果を上げているリズム・セクションの取り組みが印象に残る。
「今回は、ベースが凄いでしょ」(後藤)
「去年のツアーの前にベースをジャズベースからプレジションベースに変えたんですけど、そうしたら高い音も太く出るんで、そのあたりも聴かせるようなフレーズは意識したんですけど…。それぞれのパートへの安心感があったから、僕も好きなようにできたっていうことだと思いますよ」(山田)
4月の末からまた長いツアーに出かけるわけだが、今回は小さいライブハウスも含まれているために従来使っていたドラムセットがステージに載らないところがあるということで、コンパクト・サイズのドラムセットを新調し、そのセットでのドラム・アレンジをあらためて考えるそうだ。というわけで、ツアーはドラムに注目である。
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