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○月×日 松本素生(GOING UNDER GROUND)取材 |
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編集の仕事で、松本さんのインタビューに立ち会う。ぴあから出るJ-STANDARDのムック本の取材で、よってリリースに関わる話ではなく、曲作り全般についての話、および彼の「いい歌」についての思い出を聞く。彼がブルーハーツに刺激されてバンドを始めたことはよく知られているが、リスナーとしての彼の遍歴はブルーハーツとは似ても似つかないものも多く含まれ、音楽的には完全に雑食人間だ。Winkが大好きで、小沢健二『LIFE』はブルーハーツよりもよく聴いたかもしれない、と語っていた。ただ、その雑食性にはちゃんと1本筋が通っていて、きっちりその音楽の本質を聞き分けている。「GOOD WRITERはGOOD READERである」と言ったのはノーマン・メイラーだが、その言に倣って言えば「GOOD SONGWRITERはGOOD LISTENERである」という感じか。曖昧さを排して伝えたいことをしっかり歌詞に書き込みたいという意志を、さりげなく、しかししっかりと語ったのも印象的だった。
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