総計: 4207652  今日: 3395  昨日: 5289       Home Search SiteMap
K's Glasses
profile
自己紹介
Diary 
Live Report
Recommend CD
 インターネットラジオ
音楽現実
 環境goo
地球にリスペクト!
 iPad/iPhoneマガジン
gentle music web

 

  ○月×日 久保のゴールに思わずガッツポーズ
  ここのところサッカーの日本代表およびU-23代表の試合が続いているけれど、その一連の試合を見ていてあらためて思うのはサッカーにおけるフォワードの存在感の重要性である。たとえば日本代表は"黄金の中盤"ということがよく言われる。その表現の妥当性はともかく、とりあえず中盤が一番注目を集めるチームって、ギタリストやベーシストがいちばん人気のあるバンドみたいでなんだかマニアックだと思うわけだ。しかも、フォワードがなかなか結果を出さないので相対的に中盤に注目が集まってしまうという日本代表の状況はさしずめボーカルが弱い期待のバンドといったところで、こういうバンドは経験的に言えば売れないので、ということは日本代表の未来も暗い、という話になってしまう。


僕がサッカーを見始めたのは74年のドイツ・ワールドカップからだが、あの大会で僕が最も印象深いチームがあのクライフ率いるオランダではなくドイツであるのは、いまにして思うとドイツにはとてもつもなく勝負強い、正確に言えば滅法ガメついセンターフォワード、ゲルト・ミュラーがいたからではないか、という気がするのである。つまり、何を言いたいかと言えば、どんなに素晴らしいミッドフィルダーがいても全体としてはどうもパっとしない、ということ。キャッチーじゃない、と言ってもいいのかもしれない。すご〜く大雑把にバンドのアナロジーで語ってしまえば、ヴァン・ヘイレンはやはりエディだけではダメで、デヴィッド・リー・ロスなりサミー・ヘイガーなり、ドーンとしたフロントマンがいないとあのバンドの魅力は際立たないということである。もちろん、ギタリストとしてのエディ・ヴァン・ヘイレンは唯一無二の存在だと思っているのだけれど、それとバンドとしての価値は別なのだ。


というわけで、日本代表×オマーン戦はホントに良かった。もちろん勝ったことは良かったのだが、加えて後半出てきてからずっと存在感十分だった久保が結果を出して今後のチーム編成のひとつの核になっていく方向が見えたのが良かった。右からのクロスに左から三都主が走り込んで中に返したシーンがあって、そのプレイ自体は実際のところよく折り返せたなって感じだったのに、ひとり久保は「なんでオレにくれないんだ」と怒っていた。いやあ、たのもしい。これからもどんどん図々しくなっていってほしい。すると、高原もどんどんガメつくなるだろうしね。

ちなみに、バックスの、特に坪井の展開力のなさは致命的ではないか。松田と森岡の復帰が待たれる。
クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: ○月×日 くるり、GRAPEVINE取材
 次のテキスト: ○月×日 「広告批評」コトバ特集を読む
copyright(c)2008 TATSUYA KANEDA All rights reserved