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○月×日 オスアリが奥田民生の歌を聴いたら? |
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エコロジー本の監修をお願いしているケビン・ショートさんのお宅に伺って、本の内容についてのチェックを受ける。
12時半の約束。電車に乗っている間に"やっぱり何かおみやげを持って行くべきだなあ"と思い始め、駅に着いたら何か買って行こうと思い定める。ところが、駅に降り立ってみると、その街は造成中の宅地が広がるだけで、お店は飲食店とコンビニのみ。仕方ないか、とおみやげは諦め、手ブラでお宅に伺ったところ、リビングのテーブルにはケビンさんの奥さんがすでにサンドイッチを用意してくださっていて、恐縮しながらもおいしくいただいた。
こういう間抜けさ加減は多分、もう一生の直らないのだろう、と思う。
で、内容のチェックは約4時間、ほぼブッ通しで行われた。人の話をこんなに長く真面目に聞いたのは、おそらく大学以来だろう(笑)。いろいろと興味深い話を聞かせていただいたが、たとえばアリの話。繁殖期になると、ケビンさんが住む地上20階のマンションの部屋のベランダを超える高さまで女王アリは飛んで来、そこまで付いてきたオスとのみ女王アリは交尾するのだという。さすがに種の保存のための遺伝子の選別の仕方が具体的で明解だ。が、当然僕はオスアリの気持ちになって、その話を聞くわけで、なかなか大変だなあと思う。そして、矢野顕子の名曲「ラーメンたべたい」に♪男もつらいけど、女もつらいのよ♪というフレーズがあるけれど、その曲を奥田民生がカバーする際に♪女もつらいけど、男もつらいのよ♪と言い換えて歌っていたのを思い出した。オスアリの方々が聴いたら、かなりグッときてしまうだろう。
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