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  8月28日 ZAZEN BOYS@日比谷野外音楽堂
   新作『ZAZEN BOYS II』のリリースを9月1日に控え、その新作から曲を中心に据えたセットリストでの初の野音公演である。天気予報は雨、気温もかなり低めだったにもかかわらず、会場は満員。さすがの動員力である。それに着実に女性の比率が伸びている。
 演奏は、例によってというか、否これまで以上にガシッとしている。特に前半は新曲が中心で、オーディエンスもようす見感があったにもかかわらず、有無を言わせぬ演奏で自分たちの世界を引っ張り込んで行く。合間に挟まれる向井秀徳のMCの飄々とした味と、その演奏の迫力のコントラストがなんとも印象的だ。後半は、グルーヴィー・ナイト。特に即興だったという「二人の夜はまだまだこれから」(仮)はソウル・ショーの味わい。こういうことをやるから女性が増えるのか。ちゃんと下世話なあざとさを持ち合わせている向井氏は、けっこう狙ってやっているのかもしれぬ。女性が増えれば、モテない野郎どもも集まってくるしね。それはともかく、ビートというかグルーヴというか、このバンドの間の突き詰め方は尋常ではない。ただの攻撃的なロックバンドなら"ガツン"という表現で事足りるけれど、このバンドの場合はガツンと喰らわされるうえに、体を揺さぶられてしまうのだ。その感覚はやはり、たとえばブギ・ダウン.プロダクションズなどのヒップホップに近い感覚である。しかも、そこにもののけが跋扈する呪術的魔力が加わる。クセになる。なんとも厄介だ。
 このメンバーで初めてライブをやってから、まだ1年だという。この調子なら、どこまで凄いことになるのか? 新作リリース後には早速ツアーが始まる。また観に行かねばなるまい。
クョスコニョ    [1] 
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