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  4月20日 acid android@リキッドルーム
   昨年11月のライブに続いて、トリオ編成によるステージ。編成のみならずサウンドやビート感にも変化を感じさせた前回のライブの鮮烈な印象は、この日の1曲目「i.w.o.m.f.p.p.just an android」のとりわけ重心の低いビートでいよいよ具体的なイメージを結び始めた。そして、ライブが進んでいくなかで意識の深い部分にに静かに横たわっていた憂愁の情をヨーロッパ的なロマンティシズムへと昇華し、どこか皮肉な笑みさえ感じさせる、敢えて言えば退廃的な、独特の美意識の王国が現出する場に立ち会っているような感覚にとらわれた。
 MCは一切なく、オーディエンスを煽るようなパフォーマンスも見せないステージングは相変わらずだが、かつてはアンドロイドからの音楽的発信として機能していたそのスタイルも、披露されるサウンド感の変化によって、与える印象はやはり違ってくる。すなわち、”淡々と”という形容が相応しく感じられるそのステージ運びは個々の楽曲の作品性を際立たせ、それぞれの楽曲がはらんだニュアンスやイメージがより鮮やかに印象づけられることになったということであって、例えばステージ中盤に折り込まれた日本語詞の曲の、言葉の響きの違いにハッとさせられたファンも少なくなかったはずだ。そうしたアクセントの妙が効果をあげるのも、ステージ全体の展開が生み出すドラマ性がよりくっきりしてきたからだろう。
 最終盤のカタルシスの後に披露された新曲は再び憂愁の予感をはらんでいたけれども、それでもステージを締めくくった曲が前回のライブのオープニングを飾った曲だったこともまた示唆的で、それはacid androidの音楽が大きな円環を描いていることを暗示しているようだ。そして、その円環を文字通りの通奏低音として貫く重いビートが表現しているのはやはりぬぐい去れない憂愁であるのだろう。


1.i.w.o.m.f.p.p.just an android
2.balancing doll
3.clockwork dance
4.gamble
5.intertwine
6.defunct
7.mode inversion
8.unsaid
9.double dare
10.pause in end
11.purification
12.swallowtail
13.imagining noises
14.egoistic ideal
15.violator
16.new song
17.let's dance
クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 5月19日 フジファブリック@NHKホール
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