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3月にリリースしたアルバム『VOYAGER』を携えてのツアー。彼らにとって初めてのホール・ツアーということで、「せっかくホールですから、ここからちょっと座っていただいて…」なんていうシーンもあったが、そうしたメリハリも含め、彼らの音楽性の色合いがいっそう際立ってくるステージになった。
それは、彼らならではのオルタナ感とでも言うべき感覚で、デビュー当初からプログレ的な楽曲展開やアンサンブルは彼らのひとつの重要な個性であったわけだけれど、それがライブで鍛えられてより骨太になり、そこに最新作で聴かせた80年代ポスト・プログレ的なアプローチなども折り込んで、ひとつのオルタナティブ・ロックの有り様を感じさせてくれた。もっとも、コーパス・グラインダーズのギタリストと54-71のドラマーがサポートというラインナップだけで十分にオルタナであるわけだが、その演奏に「宇宙初」(山内)というキューブ状のLEDライトを駆使した照明の効果もあって、まさに新世代のプログレ感は十分だった。先のツアーでも映像を活用した演出が印象的だったが、今回の照明の印象も鮮やかで、こうした視覚的な仕掛けとのコラボも彼らのステージの個性になっていきそうだ。
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