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  9月15日 VAMPS@Zepp TOKYO
   アルバム『BEAST』を携えてのツアー。そのライブハウス・シリーズの最終日である。先の大阪公演は新作アルバムからほぼ全曲演奏し、今回のプロジェクトで構想されていたイメージがいよいよ実体化してきた印象だったが、今回はその内容がさらに進化したというよりはこの2年間の成果を披露するようなステージになった。個人的に印象的だった演奏も「Life On Mars?」と「IT'S SAD」と、新作収録曲ではない曲で、その完成度は本当に素晴らしいと思ったけれど、でも新作の世界がさらに深まったところも見たかったなと思ったのも事実。ただ、最後のHYDEのMCを聞くと、こういう選曲になったのもなんとなくわかる気がした。いわく「わかりにくいかもしれないけど、いつも理解してくれてることにはありがとうと思ってます。椅子席があるところでやってほしいと思ってるのもわかってるよ。でも、そういう人はラルクに行ってください。ウチらはずっとオール・スタンディングでやるから」。Zepp Tokyoはホームグラウンドのようなものとも語っていたし、HYDEとしてはオールスタンディングのライブハウスでガシガシとしたロックを思い切り鳴らすことに格別の思い入れを持ってやってきたということなんだろう。だから、この後、ワールド・ツアー、そして大阪城ホールと代々木体育館と続くが、VAMPSとしてやってきたことは、この「ホームグラウンド」で一度しっかりとケリをつけたかったということなんだと思う。その意味では、相当にしっかりとその成果をオーディエンスの意識のなかに刻みつけたのではないか。VAMPSのライブを初めて見た頃には、もっとガシャガシャとしたまま、その排気量の大きさでオーディエンスをブッちぎるようなバンドになっていくのかなとも思ったが、この日のライブでは締めるところはきっちりと締め、揺れるところはほどよく揺れながらオーディエンスを遠いところまで運んでいく完成度の高いマシーンになっていた。開演前などには男の野太い声で「ハイド!」と叫ぶ声が聞こえたり、演奏中に女子はモッシュを繰り広げたり、とオーディエンスの広がりやロック度の深まり具合も確認できるライブだった。
クョスコニョ    [1] 
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