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  10月30日 HY@渋谷クラブ・クアトロ
   全162本におよぶロング・ツアーの、ようやく中盤戦にさしかった時点でのステージである。チケットはもちろんソールドアウトで、会場はパンパン。上気した雰囲気のなかで始まった演奏はしかし、いい意味で気負うところのない、落ち着いたものだった。4月の初日のステージを観たときには、いかにも手探りといった感じの演奏だったが、この日のステージを見ると、このツアーを通して自分たちは何を伝えていくのか、そのために自分たちはどうあるべきなのかということについて、メンバーの意識がずいぶんとクアリになってきているように感じられた。だからこそ、演奏がいたずらに前のめりになることなく、むしろゆったりとした印象さえ与えるものになったのだろうし、彼らが伝えようとしているものはやはり興奮気味に煽るのではなく、この日のステージでヒデがそうしていたように、丁寧過ぎるくらいにゆっくりと正確に伝えていくべきものなんだろうと思った。もちろん、「時をこえ」が重要なクライマックスであることは間違いないが、たとえばライブの冒頭でオーディエンス同士であいさつすることを促したり、行く先々の街の自慢をオーディエンスから聞いて歌に盛り込むなどといったことの全体が重要なメッセージを形作っている。そういう意味では、小さなライブハウスをまわるこのツアーではサポートを入れずに5人だけでやりきることが重要なのではと個人的には思うけれど、そのあたりもライブの本数を重ねていくなかで違う意味を帯びてくるのかもしれない。なにせ、ファイナルまでの道のりはまだ長い。まだまだ、いろんなことがあるはずだ。
クョスコニョ    [1] 
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