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  8月30日 orange range@Zepp TOKYO
  “RWD←SCREAM011”と題したライブハウス・ツアーのファイナル。“RWD”というのは「巻き戻し」の意味で、orange rangeの音楽を巻き戻す、つまり過去のレパートリーをもう一度やってみよう、という意味である。とは言っても、もちろん昔を懐かしむわけではなく、過去の再現を目指しているわけでもない。具体的には、彼らのメジャー・デビュー・アルバムとなった『1 st Contact』収録曲16曲中15曲を演奏してみせるというセット・リストだったわけだが、ここで確認されたのは1本芯の通ったバンドとしての音楽的個性である。
 8年前のアルバム『1 st Contact』リリース当時は、レゲエからハードロックまで、どんなサウンドもおおらかに楽しみきってしまう無邪気なポップ感覚が注目され、ミクスチャー・ロックと形容されながらも、言葉本来の意味でミクスチャーしきらない、つまりバラエティー豊かなサウンドをカラフルに展開するバンドだったが、この日の演奏ではそうした多様な音楽要素がorange rangeというフィルターを通してひとつのカラーに昇華される、つまりorange rangeという音楽にミクスチャーされていた。言い換えれば、レゲエっぽい曲もハードロックっぽい曲も彼らが演奏すると“やっぱりorange rangeの音楽だね”と思わせる彼らなりのカラーがしっかりと刻印されていたということだ。それは、もちろんメンバー演奏力の向上にも因っているだろうが、いちばんの理由はメンバー自身が自分たちの音楽的個性に自覚的になり、しかもそれに自信を持ったということだろう。なにせ、8年経ったのだから。
 ところで、8年と言えば、このアルバムを中学生で聴いたファンも、もう社会人になっているということだ。この日も客席最前列付近では苦しくなる人もいたようだが、それにしてもオーディエンスの中心が十分に大人になったことで、8年前よりもよりハードに盛り上がれるようになってきたという状況の変化も見逃せないと思う。バンドとファンは、お互いに影響し合いながら成長していくものだから。


1.ビバ★ロック
2.上海ハニー
3.パーリィナイッ
4.ベロシティー3000
5.ヤング8
6.サムライマニア
7.ゆうグレッド
8.O-MO-I
9.以心電信
10.ロコローション
11.Insane
12.TWISTER
13.鬼ゴロシ
14.ジャパニーズピープル
15.Fever!
16.ミッションinポッピブル
17.キリキリマイ
[ENCORE]
1.one
2.落陽
3.山内中校歌




クョスコニョ    [1] 
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