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  11月7日 GRAPEVINE@中野サンプラザ
  レポートというよりは、平時に戻った時のための備忘。
粒の細かい拍手に迎えられてメンバーがステージに現れた時、なぜか大昔に見たモダン・ジャズ・カルテットの来日公演を思い出した。どうしてだろう? あのステージも深い紅の幕がステージを象っていたのかもしれない。
ライブ自体は、例によってゾロリという感じで始まったのだが、2曲目でいきなりグッと来てしまった。以前から感じていた以上に、その曲の祝祭感に感じ入ってしまったようだ。だからこそその後は、3曲目のアレンジの新しさから始まって、GRAPEVINEのライブを体験することの快感に没入していったように思う。
田中が「やっと始められたと思ったら、もう終わり」みたいな話をしていたけれど、確かにこのセットリストでツアーを深めた先のステージを見たいと思った。この状況だからこそ感じたものもあるだろうが、このセットリスト、およびこのアレンジがおそらくは2020年版GRAPEVINEであるのだろうから、その煎じ詰めた有り様をぜひ体験したいと思うのだけれど、それが叶わないことこそが2020年ということなのかもしれない。
亀井は無帽、田中はそれほど毒を吐かなかった。後に、「あんな時代でも西川さんは変わらなかったね」ということになるのかもしれない。いや、個人的には、この日のギター・ソロはフレーズがいつもよりストロークが長かったように思う。あくまでも個人的な印象だけれど。
演奏全体は、いつにも増してGRAPEVINE的ではなかったか。果たそうとして果たせず、それでも手を伸ばさずにはいられない心情、それは人間の業なのかもしれないし、あるいは田中和将ならではのヒューマニズムなのかもしれないが、不条理を受け止め、その渦中を生き抜くタフネスを備えた心情が、練られたアレンジと引き締まった演奏で十全に表現された。
クョスコニョ    [1] 
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