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  10月10日 The Birthday@Zepp DiverCity
  誰に言われたわけでもないけれど、その場で感じたことを、何とかひと言で言えないかと思った。二律背反的な志向を見事にアウフヘーベンしたステージだったから、それを評する言葉も言葉数を弄することは相応しくないと思ったのかもしれない。つまり、批評言語もまた矛盾を止揚した言葉であるべき、と。
会場を出る時点で僕がたどり着いた言葉は「非情なる浪漫」だった。漢語の重みに頼っている気味はあるけれど、それでも英語のニュアンスの海に意味を泳がせてしまうよりはいいだろう。
この日の彼らのステージは、歌詞の意味とバンドの音が拮抗し、だからそれぞれが発信するものの相乗効果がオーディエンスを音楽としてずいぶんと遠いところまで連れていった。違う言い方をすると、バンドはそれぞれの楽器でタイトに歌い、ボーカリストはロマンティックに言葉をビート化した。僕は、確かに“歌”を聴いて心を震わせ、確かにビートに撃たれて身体を揺らした。
優れてロック的なライブは概ね身体的な体験であって、だから心は濡れない。が、乾いた心を潤すのは浪漫だ。「非情なる浪漫」とは、乾いていながら心を潤すものの謂であって、だから書いていながら“おかしなことを書いている”と思うのだけれど、そういう表現だったのだから仕方ない。
来月、チバユウスケは久しぶりのソロ・アルバムをリリースする。“いつ作ったんだろう?”と思うけれど、とりあえず『VIVIAN KILERS』というアルバムを作ったところまででThe Birthdayは一つの頂点に達したと感じたから、ソロに向かったんじゃないかと想像する。そうすることで、バンドもまたさらに遠いところへ向かえるはずだと思ったんだろう。多分その想像は間違ってないだろう、と思わせるに十分なくらい、この日のThe Birthdayは凄かった。

1.LOVE IN THE SKY WITH DOROTHY
2.POP CORN
3.THIRSTY BLUE HEAVEN
4.ペーパームーン
5.VICIOUS
6.青空
7.WALTZ
8.THE ANSWER
9.DIABLO~HASHIKA~
10.KISS ME MAGGIE
11.Dusty Boy Dusty Girl
12.BABY YOU CAN
13.誰かが
14.木枯らし6号
15.FLOWER
16.OH BABY!
アンコール1
1.星降る夜に
2.なぜか今日は
3.涙がこぼれそう
アンコール2
1.くそったれの世界
2.DISKO


クョスコニョ    [1] 
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