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  6月28日 GRAPEVINE@Zepp Divercity TOKYO
  30数年ぶりに「脱構築」という言葉を思い出した。その言葉は、今でも形而上学の世界において有用なんだろうか? 「そんなことも知らない人間が使うなよ」という声が聞こえてきそうだが、30数年前にはけっこう流行っていたその言葉をいきなり思い出してしまい、その後の展開のなかでそれ以外の何者でもないというふうにも思ってしまったのだから、しょうがない。
最初に3人だけがステージ上に登場し、おもむろに始まった演奏で、田中和将のグルーヴに西川弘剛が決して寄り添おうとはせず、むしろそのグルーヴの上を浮遊するように不思議なフレーズを重ね、然るのちに亀井亨がパーカションでそのグルーヴの縁をピン止めする。それは、これから始まるステージの展開の暗示としては十分なもので、というのもデビューの時点で“完成されたバンド・サウンドを聴かせる若者たち”として登場した彼らが、いわゆるバンド・サウンドとは違う形で現在進行形のグルーヴを披露するその姿に、満員のオーディエンスはこのバンドの未来を予見したのか? あるいは、不穏な空気を感じたのだろうか? その演奏が終わったところで登場した高野勲と金戸覚に拍手を贈ったうちの何人かは、従来のバンド演奏状態に戻ったことにホッとしたのかもしれない。
暗示と言えば、亀井が久しぶりに無帽だったことは何かの暗示だろうか? 決してロジカルとは言えない、だからこそ印象的だった照明はどうなのか? 答えが留保された事柄は少なくないが、それも結局はこの日のステージが野心的だったことの故だ。あと10本くらいのこのツアーをやれば、すごいことになっていたんじゃないか? そう思わせたツアー・ファイナルだった。

こぼれる
Alright
FLY
Reason
雪解け
Asteroids
リトル・ガール・トリートメント
Big tree song
スカイライン
ミチバシリ
弁天
開花
夏の逆襲
Era
Good bye my world
I must be high
棘に毒
God only knows
光について
すべてのありふれた光
Reverb
少年
smalltown,superhero
Arma
クョスコニョ    [1] 
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