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  11月16日 くるり@Zepp Diver City
  過去にリリースしたアルバムの再現ライブ企画「NOW AND THEN」の2回目。今回は3rd「TEAM ROCK』と4 th『THE WORLD IS MINE』を再現するステージだったはずだが、その通りにならないのが、くるりである。
そもそもアルバムを1枚取り上げて、その収録曲を収録順に全曲ライブで演奏するという企画は、流行りとまでは言えないかもしれないが、けっこう行われている。そのなかで、2枚ずつ取り上げるというのは新しかったわけで、これから流行るかもしれないが、今回の彼らはさらにその先を行ってしまった。と言っても、そこで何やら大仰な理屈をこねるのではなく、ユーモアを交えてあやふやにことを進めてしまうのもまた、くるりである。
というわけで始まったライブ。最初の音が鳴った瞬間に“今夜はいいライブになる”と確信するライブがあり、あるいはいきなりビールを飲みたくなるライブがあるが、それは僕のなかではほとんど同義で、この日のライブはまさにそういうライブだったが、くるりのいいライブがいつでもそうであるように、飲まなくても心地よい酩酊感に襲われ、しかもロック的なカタルシスを感じることができた。
記憶すべきはこの日のドラムがクリフ・アーモンドだったことで、彼がくるりの音楽に参加したのはこの日が初めてではないし、また今回どういう経緯でドラムが彼になったのかは知らないが、今回の企画に彼は適任だった。ひとつには打ち込み曲を人力でやる確かな技術が求められるし、その上でくるりならではの音楽の大きな波を表現できる、間の取り方についての心得が必要だ。個人的には、彼のタイトなスネアがなんとも心地よかった。
そんなふうに芯の部分が十分に引き締まっていたおかげで、いっそう楽曲の魅力を感じることもできた。加えて、3rd、4 thの時点ですでに、クラシック音楽における現代音楽的な個性を発揮していたことを確認したのも収穫だった。
ひと言でいえば、最初の直感通りのライブで、だからライブ後にしっかりたっぷりビールを飲んだのは言うまでもない。
クョスコニョ    [1] 
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