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  12月11日 フジファブリック@Zepp Diver City Tokyo
  TOUR 2012"LIGHT FLIGHT"の追加公演にして、ファイナルのステージである。
今年前半のツアーはライブハウス・サーキットという形を選び、近い間合いでオーディエンスと向き合うなかで自分たちのバンド力を高めていったわけだが、今回は映像をふんだんに取り込んだ演出も折り込み、よりスケール感のあるステージを展開してみせた。が、そうは言っても、ドラムにボボを迎えた4人編成に代わりがあるわけではなく、ステージのスケール感はやはり演奏の、そしてメンバー3人のスケール感であり、その意味で彼ら自身の存在感がより大きくなってきていることは間違いない。
 思うに、それは彼らのなかで吹っ切れ度というか腹のくくり方の潔さの度合いと関わりがあるだろう。山内がMCで、「去年のツアーのときにはお客さんが来てくれるかどうか不安で不安でしょうがなかったけど、フタを開けてみたらたくさんの人が来てくれて、しかもすごい盛り上がってくれて、本当に良かったなあと思ったんですけど、「LIGHT FLIGHT」という曲はその気持ちを作品にしたような曲なんです」と語っていたが、その曲のタイトルをそのままツアー・タイトルにしたこのツアーはその感謝の気持ちの再表明であるとともに、”よし、このまま突き進んで行くぞ!”という決意のツアーでもあるはずだ。その決意の真っすぐさが確かにこの日のステージには表れていたし、だからこそその存在にも揺るぎなさが感じられたのだろうと思われる。
 同時に、その潔い演奏は当人たちにとってもバンドで演奏することの楽しさをあらためて感じさせたのではないかと思わせる。重厚な曲がより重厚なアレンジで熱量高く披露されたこの日の演奏は、バンド・アンサンブルがステップアップしていく時期にはついつい演奏パートが長くなってしまうという、バンドの生理を感じさせ、それがまたバンドとしての成長のただ中にある彼らの高揚を感じさせてくれた。
 そして、そういう彼らのサウンドには、シャープな切れで勝負する刃田綴色よりも、ドスンとした質感で支えるボボのドラムがより相性がいいようにも感じられたが、つまりはまだまだ彼らのサウンドは奥行きを増していきそうということである。「ツアー中なんですけど、レコーディングしていまして、次の作品に向けてチョーがんばってるんです」という山内の言葉がいよいよ楽しみになるステージだった。


1.STAR
2.徒然モノクローム
3.Splash!!
4.モノノケハカランダ
5.B.O.I.P.
6.記念写真
7.(新曲)
8.JOY
9.蒼い鳥
10.Light Flight
11.理想型
12.星降る夜になったら
13.銀河
14.流線形
15.Surfer King
16.夜明けのBEAT
[ENCORE]
1.Small World
2.Sugar!!
クョスコニョ    [1] 
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