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4月にリリースされた最新アルバム『PEOPLE』を携えてのツアー、そのファイナルのステージである。
まず、バンドのメンバーが登場し、最後にゆっくりと清が現れたところで会場からどよめきが起こる。彼が、スーツ姿だったからだ。それは、バンドのメンバーがそれぞれにカジュアルな装いだったから余計にその正装ぶりが際立って見えたが、実際のところ彼が正装だったことがこの日のステージの意味を象徴的に語っていたと思う。それは、晴れのステージだから、なんていう単純な話ではない。『PHILOSOPHY』『WORLD』、そして『PEOPLE』までの3枚のアルバムで彼のなかにひとつ完結したものがあり、その最後のアルバムのツアーの最後のステージであるこの日は、いわば第一期からの”卒業式”であったのだろうということだ。
セット・リストは、『PEOPLE』から全曲演奏するなど、やはり最新作が中心になっていたが、そのなかで最初はギターを抱えて歌い、本編終盤はハンド・マイクで、さらにはアンコールではキーボードを弾きながら歌うという彼のスタイルをひと通り披露するなかで、ピースフルなメロディとサウンドのなかにイノセントなメッセージと、それだからこその切ない葛藤を歌う彼の表現の、現時点での世界の広がりを十分に伝えるステージになった。
アンコールには弦カルも迎えて、とりあえずライブでやることは全部やっちゃいました的な内容だったから、いよいよ次に向かう感が高まるステージだった。
1.ぼくらはつながってるんだな
2.パパ&ママ愛してるよ!
3.マドモアゼル
4.きみはディスティニーガール
5.イザベラ
6.プリーズリピートアフターミー
7.がんばろう
8.うつくしい
9.痛いよ
10.ウェンディ
11.おとなとこどものチャララ・ララ
12.がきんちょのうた
[ENCORE]
1.ぼくが死んでしまっても
2.ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング
3.ホモ・サピエンスはうたを歌う
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