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アルバム『言葉にならない笑顔をみせてくれよ』をフィーチャーしたツアーのファイナルにして、4回目の武道館公演である。
岸田繁がMCで、初めて武道館をやった頃は「BUDOKAN」という感じだったが今日は「ぶどうかん」という感じです、というわかったような、わからないような説明をしてくれた。本人だって、じつはあんまりわかってないのかもしれない。ただ、僕の記憶のなかの初めての武道館公演と比べると、とりあえず気負いみたいなものはなくなっているような気がした。それは、武道館という会場に対する彼らの意識の変化もあるだろうが、音楽そのものの変化に因るところも大きいように思う。例えば、本編最後に演奏した「ロックンロール」は、かつての演奏のほうがロック的なカタルシスは大きかったかもしれない。が、音楽としての懐の深さというか包容力みたいなものはやはり今日の演奏のほうがあるだろう。
アンコールには、3人のコーラス隊、キーボード、パーカッションが加わり、最後は9人での演奏になった。山内総一郎、ボボとの4人編成でツアーをまわって引き締まったバンド・アンサンブルを作り上げ、その成果は本編でしっかり披露し、アンコールでは逆にアコースティックを基調としていながらふっくらとした印象のアンサンブルを聴かせたのは”次”に向けた彼らのなかの”予感”が形になったのかもしれない。
0.無題
1.目玉のおやじ
2.コンバット・ダンス
3.ハヴェルカ
4.ワンダーフォーゲル
5.鹿児島おはら節
6.温泉
7.さよならアメリカ
8.FIRE
9.犬とベイビー
10.魔法のじゅうたん
11.麦茶
12.飴色の部屋
13.青い空
14.ブレーメン
15.MORNING PAPER
16.東京レレレのレ
17.ロックンロール
[ENCORE]
1.ハイウェイ
2.旅の途中
3.キャメル
4.ばらの花
5.さよなら春の日
6.リバー
7.奇跡
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