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2010年を締めくくる東・阪・名ツアーの最終日。今年最後のワンマンは、「夏フェスでやるような曲はやらないよ」(山中)というマニアックなセット・リストだ。が、マニアックとは要するにアルバム曲や懐かしい曲が散りばめてあるということで、それはバンドの地力というか底力を確認できるライブでもある。ただ、ここで「the pillowsの底力はやっぱり凄い」と書くのもなんだか間抜けな感じがするから、そういうふうには書かないが、例えば山中言うところの「憂鬱な曲」が続いても、ポップな枠組みはしっかり押さえながら切ない哀しみが滲み出してくるような感覚はやはりpillowsならではで、そうした楽曲が脂の乗った演奏で展開されるわけだから、やはりこれはたまらない。帰りの電車を待つ駅のホームで、隣りに立った2人連れのにいちゃんの片方が「<Another Morning>が聴けて良かったなあ」と妙にしみじみつぶやいたのが印象的だった。
ところで、アンコールで山中が語った妄想話は、面白可笑しく語られてはいても、なんだか山中さわおという人の業のようなものを感じて、個人的にかなり感慨深かったし、だからこそやっぱりthe pillowsは大丈夫とも思ったのだった。
1.MY FOOT
2.New Animal
3.アナザーモーニング
4.彼女は今日
5.Crazy Sunshine
6.Ritalin 202
7.Movment
8.空中レジスター
9.Midnight Down
10.ローファイボーイ,ファイターガール
11.ROBOTMAN
12.Split emotion
13.Gloomy night
14.FLAG STAR
15.Beautiful morning with you
16.RUSH
17.Sleepy Head
18.モールタウン・プリズナー
19.この世の果てまで
20.Blues Drive Monster
[ENCORE-1]
1.New Year's Eve
2.ROCK'N'ROLL SINNERS
[ENCORE-2]
1.プロポーズ
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