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  12月4日 Chage@三郷市文化会館
   アルバム『&C』を携えてのツアー、その初日である。会場に入ると、方々で「久しぶり〜」と言い交わす声が聞こえるけれど、それはつまりChage仲間の、あるいはC&A仲間の同窓会状態であるということか。いずれにしても、おそらくは万難を排してこの日、三郷に集った感じなんだろう。
 そういう人たちのことを、ChageはMCで”初日マニア”と呼んだ。確かに、そういう人たちがいる。初日ならではの緊張感、完全なる予感が確信に変わる瞬間の高揚を特に愛する人たちのことだ。この日の”初日感”が覗いたのは、Chageがジャケットを脱ぐ段取りを間違えたところだったが、もちろんそんな段取りはこちらにはわからない。間違えたとわかったのは、Chage本人がバラしたからだ。つまりは、その初日的緊張にあるChage自身もまた、その緊張を楽しんでいるのだ。
 ただ、この日のステージの核心はそうした初日的緊張ではもちろんなく、ツアー前の取材でChageがさかんにアピールしていたバンド感ということである。
 アルバムのレコーディングの最初からメンバーを固定して作業を続けてきたツアー・バンドに彼は「チャゲトルズ」という名前を与えたのだが、それはもちろんビートルズのもじりである。そして、そのご本家のビートルズがメンバー4人それぞれの個性のきらめきのシナジー効果によって人気を集めたように、この日のステージでは様々な角度からバンドのメンバーに光を当てるような演出のなかで交錯する光の乱反射によって生じるChageの新しい輝きを浮かび上がらせる意図が伺えて興味深かった。単純に、数人がスクラムを組むように一団となって生み出すバンド感はわかりやすいが、Chageが考えるバンド感とは複数の個性が交わることで生まれる新しい広がりのことなのだろう。
 個人的には、バックコーラスを務める久松史奈が歌った往年のヒット曲「天使の休息」が以前よりも味わい深く響いたことが印象的だった。
♪誰にも言えない恥ずかしい話もひとつ残らず笑って言えそうよ/いいよね今夜は/久しぶりに会った/とりあえず飲んで天使の休息♪
 多分、この歌詞は年齢を重ねたいまのほうが、久松自身にとっても感じ入るものが大きいんじゃないだろうか。
 そんなふうに、バンドのメンバー6人がそれぞれに放つ光が交錯するなかで、Chageはゆったりと、あるいはギラギラと、歌う。サウンドが60年代ブリティッシュ・ロックを基調にした濃密なものであるだけに、そのなかでの歌の響かせ具合は、これからステージを重ねていくなかで、それこそ光が乱反射するようにいろいろな表情を見せるに違いない。そんな予感にとらわれた、いかにも初日的なステージだった。
クョスコニョ    [1] 
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