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初の全県ツアー、全60公演のちょうど折り返し点となる30公演目のステージ。神奈川県民ホール公演後に変更の可能性有りと話していたセット・リストは大きな変更はなく、１曲増えているだけだった。ということは、おそらく今回のセット・リストがほぼ完成形で、だから今回のツアーはあの曲から始まったツアーとして記憶されることになるのだろう。神奈川のときと同様、この日もやはり彼らのライブを見るのはこの日が初めてという人がかなりいたから、こういう考え方もあるんだろうなあとは思いつつ、まあ、他の可能性も考えたくなる曲順ではある。
それはともかく、全体の構成としては方向性がよりはっきりとして、スタッフから「MCが長い」とチェックが入ったそうだけれど、逆に話すところではじっくり話して全体のペースを一度スローダウンさせるというのも広い世代へのアピールを第一に考えるこのグループの有り様を踏まえれば、むしろ潔いと言えるかもしれない。楽曲が佳曲揃いだからこその構成とも言えるが。演奏も、ミドル・チューンをたっぷりと聴かせるスタンスが印象的で、この感じがさらに深まっていくとかあんり堂々とした歌ものライブになりそうである。その構えの大きさから考えると照明はもうちょっと抒情的になったほうがいいのかな。
いずれにしても、これだけの支持を集めながら、まだまだ伸びしろがあるように感じさせるところにこそ彼らの真骨頂があるように思われた。
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6月6日 いきものがかり＠C.C.Lemonホール
