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  5月24日 小沢健二@中野サンプラザ
   とりあえず多くの人の興味は、”40過ぎのオザケンは太っちゃってるんじゃないか?”という点に向けられているのではないかと思うのだが、全然太ってませんでした。というか、まったく変わってない。シャツの色はピンクだったし(笑)。
 おまけに、真っ暗なままで1曲演奏したり、「この曲は1時間後にやりますけど、その練習をいまやりましょう」と言ってみんなで練習をしたら本当に練習だけで別の曲を始めたり、といった具合で相変わらず素直に”普通”を全うするということがない。終わってみれば、90年代の青春を彩った佳曲たちを本人の演奏でBGMとしながらオザケンの音楽エッセイの朗読を聴く時間だった、というふうに言えなくもないライブだった。
 ということはつまらなかったのかというと、決してそんなことはなく、むしろ彼の音楽はオウムや阪神大震災、そして9.11を経験した今という時代のなかで聴いたときに、その核心にあるものの価値をより実感できるのではないかと思ったのだった。そして、「この街の大衆音楽であることに誇りを感じます」と言い、音頭のリズムを取り入れた新曲を披露した彼自身の”今”がその核心にさらなる奥行きを与えていた。さらに言えば、ある意味でこの日いちばんのサプライズは、すべての演奏が終わった後でオザケンが「岡崎京子が来ています」と紹介したことだったかもしれない。♪ふてくされてばかりの10代をすぎ分別もついて齢をとり/夢から夢といつも醒めぬまま♪駈けてきた先がこの現代という時代であるわけで、それこそ今ふてくされている場合じゃないということなのだ。
 
クョスコニョ    [1] 
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