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「ORANGE RANGEカーニバル〜春の祭典スペシャル〜」と題した、一夜限りのスペシャル・ライブ。事前の発表通り、リリースされたシングルを全部演奏して、ライブはアンコールまで含めると約３時間におよんだ。
これほどズラリとシングル曲を並べられると、まず感じるのは、デビュー当初から彼らは確かにポップだったけれど、そのポップの表現はやはり進化しているということで、大雑把に言ってひとつの曲のなかに羅列的に揃えられていた面白みが、キャリアを重ねるなかで焦点の絞り方が徐々にタイトになってきていることが確認できた。ただ、同時にこの日のようなシングル中心のセット・リストだと先のツアーでもより明確になってきたバンド感の深まりを感じにくいことも事実で、やはり曲のキャッチーな個性のほうが印象に残ってしまう。ただ、この日のライブはそうした一面を一度しっかり総括して次のステップに進むという意味もあったのではないかと想像されるわけで、バンドの成長のために意義あるセット・リストだったことは間違いないだろう。
メンバー自身は、むしろ一夜限りのイベントという形の難しさを感じるところが大きかったようで、終演後の楽屋挨拶でも口々に「一発勝負ということで、ミスも多かったけど、次につながる課題をみつけられたので、がんばっていきたい」旨を語って、決意を新たにしていた。個人的には、次のアルバムは改めて思い切りポップな作品になるのではないかと予想しているのだけれど、その意味でもこの日のセット・リストとそこからみつけられた「課題」は次のアルバムに絶対つながっていくものだろうと思われる。
ところで、この日もやはり照明が素晴らしく、特にその圧倒的な光量は幻惑的とも言っていいほどで、お馴染みのダンス・チューンがノンストップで演奏されるいくつかのパートはさながらレイブ・パーティーのようでさえあった。ただ派手で楽しいだけじゃない、その毒性は確かにORANGE RANGEの音楽に呼応していると思う。
1.キリキリマイ
2.以心電信
3.お願い！セニョリータ
4.ビバ★ロック
5.チェスト
6.サムライマニア
7.U topia
8.UN ROCK STAR
9.papa
10.＊〜アスタリスク〜
11.キズナ
12.ラヴ・パレード
13.ミチシルベ〜a road home〜
14.おしゃれ番長 feat.ソイソース
15.DANCE 2 feat.ソイソース
16.GOD 69
17.鬼ゴロシ
18.TWISTER
19.O 2
20.瞳の先に
21.君Station
22.祭男爵
23.イケナイ太陽
24.ロコローション
25.上海ハニー
26.シティボーイ
27.Walk on
28.花
29.SAYONARA
30.チャンピオーネ
31.イカSUMMER
[ENCORE]
1.ファンクチューン
2.Natural Pop
3.洛陽〜long ver.〜
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2月20日 ORANGE RANGE@さいたまスーパーアリーナ
