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アルバム『world world world』を携えてのツアー、その佳境である。今回はライブハウス・ツアーとホール・ツアーを並行して進めるパターンで、ライブハウス・ツアーのほうでは稚内まで行ってきたという。おかげでと言うべきか、そのステージングはかなりバンド感が濃くなってきて、また佐野康夫のドラムと演奏のハマり具合もすっかり固まってきていた。ステージ全体を通じて感じさせるメッセージの内容も、アルバムの内容の深まりに対応するようにさりげなく大人びて、いつもなら大爆笑コーナーになるフロント3人のトークのテーマも「もしも僕が総理大臣になったら」というテーマだった。ここにも政権交代の余波が届いているというふうにも言えるのかもしれないが、そういうこととは関係なく、彼らはもっと社会のリアルな空気を吸っているんだろうと思う。色鮮やかでシャープな照明も素晴らしかった。
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